雪街音楽メモ

聴いた音楽、気になった音楽、音楽の話題など、音楽のある日常を書きました。

ブルーレイディスク『ジブリの風景 宮崎作品が描いた日本/宮崎作品と出会うヨーロッパの旅』

ジブリファンは必見。アニメの原風景を体感する。

2006年と2008年にBS日テレで放送された番組がこのたびDVD化されたもので(放送は未見)、旅人として下記の3人がそれぞれジブリのアニメ作品の原風景を探し、絵コンテ集を片手に旅する。

ジブリ音楽を演奏するうえでも参考になるかと思い購入したのだが、その面でも役に立ちそうだ。旅の映像の合間合間には映画のシーンやスケッチが挿入され、その映画の音楽が流される。風景と音楽がぴったりマッチする。映画のシーンだけでなく、本物の景色も頭で思い出しながら演奏すると一味違う深みが出せるかもしれないなあ。
鶴田真由の日本編は非常に真摯な内容。鶴田真由が誠実に人々と会話しながら思考を深め、作品のモチーフを探る旅ともなっている。ヨーロッパ編がとにかく景色が素敵で、異文化体験的な衝撃がある。宮崎駿の心の高ぶりが感じ取れるようだ。
また、日本編とヨーロッパ編の二つに共通するものとして、「自然」と人間の生活の距離や関わり方、職人の手作りが生かされている街や家、丁寧な生活……といったものの大切さがあるように思えた。