メンデルスゾーン「無言歌集 第2巻 作品30-3 『慰め』」Mendelssohn: Lieder ohne Worte(Songs without Words) "Consolation" op.30-3
- 作者: 小池孝志,鈴木静哉
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 2006/01/16
- メディア: 楽譜
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この曲集は楽譜の掲載だけでなく解説面も充実している。
- メンデルスゾーン本人が「無言歌集」として公表した6組36曲
- 後年の研究者が6曲ずつにまとめて「無言歌集」として発表した2組12曲
- 単独の「無言歌」として作曲された小品の中で有名な「騎士の歌」を加えた合計49作品を掲載
- メンデルスゾーンの生涯と時代背景の概要
- 各作品の演奏ガイド
- すべての曲に、由緒ある出版社がこれまで便宜的に付して来た西欧語と日本語の表題とを掲載
本書:ドレミ楽譜出版社『無言歌集』(asin:4285106396)小池孝志氏による「はじめに」より
- wikipedia:フェリックス・メンデルスゾーン
- wikipedia:無言歌集 (メンデルスゾーン)
- Category:Mendelssohn, Felix - IMSLP/Petrucci Music Library: Free Public Domain Sheet Music
メンデルスゾーン『無言歌集』全8巻(48曲)
メンデルスゾーン(1809年2月3日 - 1847年11月4日)は19世紀前半のドイツで活躍し、ウェーバー、シューベルト、シューマンなどと時代・地域を共有した、いわゆる前期ドイツロマン派の大作曲家である。裕福なユダヤ系の名家に生まれ、38年の短い生涯ではあったが、早熟な天才作曲家として多くの曲を残している。
また、ピアニスト・指揮者としても功績を残し、終生ドイツ音楽界の重鎮として君臨した。当時既に「演奏困難」などとして忘れかけられていたバッハやベートーヴェンの曲を彼らの没後はじめて発掘・再演して世間に価値を広く知らしめ、「復活」させたこともメンデルスゾーンの重要な業績である。
Lieder ohne Worte 「言葉の無い歌」
「無言歌」とはドイツ語の原題では"Lieder ohne Worte"、直訳すれば「言葉の無い歌」。歌曲のような豊かな旋律と情感を持つ器楽曲、中でもピアノ独奏曲を呼ぶもので、メンデルスゾーンが形作った音楽形態である。
「器楽だけで奏でられる歌(リート/詩)」であって、言葉が沈黙することによって、より深い詩情の表現を目指す音楽。基調はあくまで内面的な詩情であり、技巧の誇示は基本的に控える。こういった「無言歌」という発想は後年の作曲家に影響を与え、チャイコフスキーやフォーレらも「無言歌」を作曲している。
第2巻 作品30の3「慰め」 Consolation op.30-3
1835年出版。
穏やかな曲調の中に、内面に秘められたエネルギーを放出するように奏でたい。
……という意図で、下記は2006年にギター二重奏(と、マンドロンチェロ・ギター二重奏)に編曲してみたもの。伴奏をFinale Allegroに自動演奏(音色:ハープ)にさせ、メロディを自分でギター演奏しています。