雪街音楽メモ

聴いた音楽、気になった音楽、音楽の話題など、音楽のある日常を書きました。

CD『PRAHA』岩崎宏美、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

PRAHA (通常盤)

PRAHA (通常盤)

声もオーケストラも美しい。

岩崎宏美プラハに飛び、チェコ・フィルの本拠ドヴォルザーク・ホールにて3日間で録音された。岩崎宏美自身の代表曲・好きな曲がフル・オーケストラや室内楽アレンジを施され、彼女は味のある美声でしっとりと、また、時には軽やかに歌う。チェコ・フィルが奏でる音はやはりチェコ・フィルらしく、しっかりしてどこか湿り気のある美しさで、当然のことながら最高にうまい(岩崎宏美NHKスタジオパークでそういうことを語っていたのだが、そもそもまず『音を外す、変な音を出す』なんてことはないのだ)。
曲順も工夫さえており、コンサートを聴きに言ったような感覚を味わえる。個人的には、1曲目の「聖母たちのララバイ」で美しさに衝撃を受け(しかし余韻を持って終わり、まだまだ歌が続いていくのだ!)、「好きにならずにいられない」で洒落た3拍子にうっとりした。中島みゆき作詞・作曲の30周年記念シングル「ただ・愛のためにだけ」はオリジナルシングルより柔らかく軽やかで、わたしはこちらのほうが好きだ。

収録曲

  1. 聖母たちのララバイ
  2. シアワセノカケラ
  3. 思秋期
  4. 夢やぶれて I DREAMED A DREAM 〜ミュージカル「レ・ミゼラブル」より
  5. 手紙
  6. ロマンス
  7. 好きにならずにいられない
  8. シンデレラ・ハネムー
  9. 万華鏡
  10. すみれ色の涙
  11. ただ・愛のためにだけ
  12. つばさ