CD『10弦の響(Les Dix Cordes)』 チョウ・チン+大萩康司
- アーティスト: 大萩康司チョウ・チン,シューベルト,ピアソラ,ヴィラ=ロボス,ニャタリ,ボグダノヴィチ,西垣正信,徳武正和,チョウ・チン,大萩康司
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: CD
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昨日id:galanthus:20081204:1228397256で触れたヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ」第5番アリアは、元来の編成(ソプラノ独唱と8台のチェロ)のほか、のちにヴィラ=ロボス自身が「ソプラノ独唱とギター」に編曲している。
そのソプラノとギターのための編曲が、ソプラノをチェロに変えて大萩康司のギターとのデュオでこのCDの1曲目に収められている。
チョウ・チン(趙静)のチェロも大萩康司のギターも静かに抑え目だ。しかし箇所箇所で感情が適度にほとばしり、聴いていて静かな感動がわきおこってくる。落ち着いた音色と細かく繊細に工夫された表情・表現により、「控えめな親密さ」といった感じだろうか、部屋にずっと流していても疲れたり飽きたりすることがない。
全曲どれも気に入っているが、個人的には12曲目のピアソラ「タンティ・アンニ・プリマ」が特に素敵だと思う。柔らかな美しさ(この曲の副題は『アヴェ・マリア』なのだ)と暖かさに心打たれた。
- http://www.hmv.co.jp/digital/product/detail/2001355109(一部試聴可能)
- 現代ギター GGインターネットショップ(ヴィラ=ロボス自身の編曲によるソプラノ+ギターの楽譜を購入できる)