雪街音楽メモ

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加藤登紀子「帆を上げて」素晴らしい(CD『ほろよい物語 加藤登紀子オリジナル曲集 1968-2008』収録)

加藤登紀子「帆を上げて」に衝撃を受ける。素晴らしい。

の続き。

ほろよい物語 加藤登紀子オリジナル曲集 1968-2008

ほろよい物語 加藤登紀子オリジナル曲集 1968-2008

1枚目の13曲目、「第4話・冬空の恋物語。」として入っている「帆を上げて」という歌。さっき聴いたらずどんと胸に衝撃が来た。歌い出しの一言目から。なんだろう、この衝撃……ものすごく(良い意味で)ショックだ……。*1別れの歌なんだけどサウンドも歌声もすがすがしくて、広大で、海にこぎ出していくような出発の歌でもある。『ほろよい物語』には、1981年発売のオリジナルアルバム『Out of Border』収録分が収められているようだ。

海の歌は良いなあぁ。……

加藤登紀子さんの歌を知ったきっかけ

わたしが加藤登紀子の歌をそれと意識して聴き始めたのは、

  • 中島みゆき作詞作曲で本人も歌っている「この空を飛べたら」を歌っている人だから

だからだった。
しかしそれは中島みゆきファンとしての逆転した物言いであって、正確には、「この空を飛べたら」はそもそもまず加藤登紀子への書き下ろし曲なのだった。1978年3月シングルとして発売され大ヒットしている─子供だった自分も知っているくらいに—。そしてその翌年発売の中島みゆきのセルフカバーアルバム『おかえりなさい』*2中島みゆき本人が歌ったのだった。

この「この空を飛べたら」は日本の歌謡曲としては珍しく3拍子の歌で、それは「騎馬民族のリズム」であると(日本の歌の多くは農耕民族の4拍子である、とも)、どこかで加藤登紀子は指摘していなかったかな。記憶違いだったらすみません。

紅の豚 [DVD] もちろん「知床旅情」や、「百万本のバラ」、ほかにも初期の歌や簡単な略歴なども知っている。映画「紅の豚」では声優としても歌声にも酔った。出演されたテレビ番組などもわりに拝見している。ずっと敬意も持っている。でも中島みゆきのファンであることに手一杯(?)で、加藤登紀子さんはみゆきさんよりも活動範囲(?)が広そうなので手を出さずに来た……という感じなのだった。

―聴かせていただいて、聴けば聴くほど「ほろよいコンサート」は、あと30年くらいは続きそうな気がします。
●面白いね。本当に、出来たら面白いね! 歳をとっても病気をしても、歌える自分でいたいですね。若い時とは確かに声なども変わってきていますけれど、そうした結果も受け止められるようになってきているから、大丈夫な気がします。神様しかご存じないことでしょうけど。

http://www.shinseido.co.jp/kiji/katotokikoint.html

まだまだ歌ってほしい!

*1:歌を聴いてこのような強烈な衝撃を受けたのはこれまでで、1.中島みゆき「世情」2.尾崎豊十七歳の地図」、以来かも。

*2:中島みゆき『おかえりなさい』おかえりなさい